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大阪市住吉区長居の鍼灸治療院

ブログ

2018-04-01

春に温かくなっても困る冷え性・末端冷え性への東洋医学からの応え方

 

手足や体が冷えて困っていませんか。

春になり温かくなっても、意外と手先・足先は冷えやすく、そのような患者さんも多くおられます。

 

冷えてつらい。

また、普段はつらく感じていなくても、温めてほっとするなら体は冷えて負担になっているかもしれません。

 

他にも…

お風呂で温まってもすぐに冷えてしまい、手足の冷たさが気になってなかなか寝付けない。

冷えた手では仕事で問題になる。

…等々 

 

なぜ気温は温かくなっているのに手足の冷えが良くならないのか?

東洋医学の特徴の一つに、複数の視点から病や体を診るということを行います(その病にあった診方・考え方で治療法を求めてゆきます)。

 

温度という視点からみると、春の手足の冷えは矛盾します。

でも、現実に手足は冷えている。

 

では、どう考えるか

 

春→温かかくなる

 

でも視点を変えると…

 

春→単に温かくなるのでなく、

冷えている→温かく変化してくる。

 

この変化、

冷えていた時期から徐々に温かくなればいいのですが、どちらかというと急に温かくなったと思ったら、一転して冷え込みます。

また、朝晩で気温差が10℃以上も変化することもあります。

 

この気温の変化が、体に影響します。

体は、気温の変化に合わせて体温などを調整するため、発汗や血液の流れなどもコントロールすることで体を調節しています。

元気だと全く感じないかもしれませんが、風邪を引いた時や体力を消耗させた時に、寒気を感じたり、ちょっと動いたり温かくなっただけでいつもより汗を多くかいたりすることがあります。

体は、ちょっとした気温の変化でも影響をうけているのです。

 

そうなると、気温は温かくなっても、急に温かくなった温度差の変化で、体が負担を受けて手足が冷えているのです。

手足だけでなく、お腹や腰まで冷えているなら、体はあなたの実感よりも弱っている可能性が高くなります。

 

この場合は体の弱りを回復させるために、

春眠暁を覚えず…

よく寝て体力を回復させることが大切になります。

春は仕事や生活も変化することが多い季節です。忙しくなりのんびり休息する時間が無くなってはいませんか?

 

 

もう一つ多いパターンがあります。

それは、手先や足先は冷え、逆に体は温かい・または顔はのぼせて熱くなる…

という場合もあります。

 

この場合はどうでしょう?

 

東洋医学では、血液や体液などの「流れ方」がおかしくなっているとも考えます。

体内は血液・体液・リンパ液…などが全身にくまなく流れてめぐっています。それは、神経やホルモンなど、様々な体内の調節機能でコントロールしています。

 

人体は、体内の状態を脳神経などがコントロールしているから安定して健康なのです。

それは、いつもは自覚していません。

けど、問題が発生すると、様々な症状として感じることができます(それは不快なサインが多いのですが)。

たとえば、長湯をして体が温まり過ぎると、顔が熱くなり・のぼせて・仕舞には苦しくなってきます。

同じように、逆立ちを長時間続けていても頭に血がのぼって苦しくなります。

 

手先・足先の冷えには、この血液が十分に先まで流れにくくなっている場合があると考えます。

特に春先は、温かい日差しで気温は上がっても、日陰や足元はひんやりしています。

でも、顔などが温かいと足元の冷えを感じにくくなる事や、足元が冷えていてもそのまま耐えてしまうと、体は体温をうまく調整できてないのかもしれません。

そうなると、体は問題あり、として手足の先に血液を十分に流さずに、体の中心ばかり流してしまう場合があると考えます。

この場合も温度差という変化で悪化するため、温かくなっても改善しないのです。

 

では、冷えているところを温めればいいのか…

それは対処法にしかなりません。

この場合は血液などの流れがコントロールしにくくなっているので、しっかりと全身に血液などがめぐる様にしてあげることが効果的でしょう。

それは何か…

 

…運動…

運動不足ではありませんか、ちなみに家事や仕事で動いていたとしても、決まったパターンの動きだけのことが多く、全身に血液などをめぐらせる運動にはならない場合があります。

全身に血液などを十分にめぐらすには、散歩など無理のない運動を、リラックスして気持ちよく行うと良いでしょう。

だから、あなたの体に合った運動の量・加減・内容が大切です。

ついつい急いで速く歩く・有酸素運動としてしっかりと歩く場合は、効果が減ることもあるのです。

後半にしんどいと感じ、家に帰ってやれやれ動きたくないなら多過ぎでしょう。逆にゆっくり過ぎて手足の冷えが悪化するなら、少しずつペースを上げてみて、冷えが少しましになるペースから続けるぐらいが良いでしょう。

何気ないことですが、ちょっとした違いでも体は違う受け止め方をすることがあるのです。

 

当然、色々な解決方法を試した方もおられます。

東洋医学では、一見矛盾した問題も、丁寧に解きほぐしていくことで問題の解決につなげます。

 

お困りの問題はすぐにでも解決したいと思います。

ただ、矛盾した問題を何とか解決しようとする前に、

一息ついて

自分の体の状態を感じてから、落ち着いて解決方法を試すと良いかもしれません。

 

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