当院のホームページをのぞいていただき、ありがとうございます。

ここでは、まだまだ勉強中の宮本が、東洋医学のことや病のことを少しでもわかりやすくお伝えできればと思います。

 

今回は「腰痛と冷え」です。

寒さが厳しくなり、近くの長居公園に散歩にいくと風が冷たく、寒さに肩を震わせて歩いています。冷えてくると悪化することが多い症状の一つに腰痛があります。

 

なぜ、冷えると腰痛が悪化することがあるのでしょうか。（当然、季節と関係無い腰痛もあります。）

寒くなると足元が特に冷え込みます。お風呂を保温しないと、上は温かくても底はぬるくなるのと同じですね。

足元が冷えるとこわばり固くなってしまいます。そうなるとタイヤの空気が抜けた自転車に乗っている様なもので、ちょっとした段差でも衝撃を感じます。この体への衝撃を受け止めるのが腰になるのです。冷えて固くなった足の衝撃が腰に伝わり腰痛になりやすくなることがあるのです。

いつもは朝起き上がったときや、荷物を運ぶときに平気でも、冷えて負担を受けている腰はすぐに我慢しきれず痛みを訴えるのかもしれません。

 

たとえば、こんな腰痛でお困りではありませんか。

• 秋冬に寒くなり足腰が冷えてくると毎年のように腰痛になる方や、痛みが悪化する方。
• ギックリ腰で激痛、色々な治療しても痛みが酷い。
• 立っているだけでも腰がつらくて、家事や仕事がしんどい。
• 毎朝起きると腰が痛くなっていることがある。
• すわり方や椅子を変えてもだんだん腰が痛くて集中できない。
• 腰椎の圧迫骨折や病気で入院してから、腰が痛くて寝返りもできない。

 

治らない腰痛には理由があります。

当院ではその理由＝腰痛の原因に対して、はりきゅうをすることで痛みを取り除き、痛みの無い元の快適な生活を目指します。

 

腰痛と一口にいっても、動けないような激しい痛みから、だんだんと痛くなって立っていられなくなるような腰痛もあります。さらに、体質が一人一人違い、その違いも腰痛に影響します。それらを確認しながら、腰痛の原因を探ります。

 

そこで、当院では３つのことを確認しています。

• 症状や痛みの状態を詳しく問診。
• 体の動きや痛い所の状態はどうなっているのか（熱くなったり、冷えたりしていないかなど）。
• 脈やツボの反応

…などを確認します。

 

たとえば、朝起きる時に急に腰痛になった。寒い時期になるとほぼ毎年腰痛が再発し、動くのはもちろん立っているのもつらいという方。

この方の場合、動かして痛むため筋肉の負担があるとでしょう。でも、東洋医学ではなぜその負担で腰痛が起きたのかという原因まで考えます。

今回は寒い時期になると再発するため、「冷える」からということがまずあります。でも、それなら温めればいいと思いませんか。（足を温めるとほっとしますよね、温めて治るとよいのですが。）

 

東洋医学では「冷える」といっても、

1. ①冷やした。
2. ②冷やして体が弱ったから、回復しにくい。
3. ③冷やして風邪を引きかけたから、風邪を治さないと腰痛が治らない

…など色々な場合を考えます。

 

それぞれに合わせて、冷えることで体どんな風に影響を受けたかを確認することで、原因を探り治療するのです。

とくに③の風邪はよくわからないと思うかもしれません。くしゃみやせき・発熱などの症状がでると風邪を引いたとわかることが一般的です。でも、東洋医学ではその様な症状が出る前でも寒さの影響で風邪をひきかけている時にも、腰痛など様々な問題をひきおこすと考えます。だから、来院した時には風邪を自覚していない方も多くおられます。それを脈やツボの反応から判断して治療にいかします。毎年のように風邪をひく方、なかなか治らない万年風邪のような方には注意が必要です。寒さで体が物言わず耐えていないか、ちょっと感じてもらえるといいかもしれません。

 

自分でできる対処法として、冷えて痛みが悪化すると感じたら、一度温めてみるのもいいかもしれません。ただ、温めて楽にならないなら他の原因が考えられます。実感して楽になっているかどうか、あなたに合っているかどうかが大切です。他にも体が弱っているなら、お忙しい方には難しいかもしれませんが十分な睡眠や休息が必要となります。また、寒さに耐えることができても、足腰を温かくして冷えない様にすることが予防になり悪化を防ぐことにつながるでしょう。あらかじめ寝る前・起き上がる前に、痛まない様に軽く体操するとより効果的です。普通のことですが、忙しくなると面倒になりますし、自分に合っているかどうかも迷うところもあるでしょう。腰痛には他にも様々な原因があります。今回は腰痛と寒さを中心に見ていきましたが、体の左右差やバランス、体質や食事の影響、圧迫骨折や外傷…などなど色々ありますので、よければご相談ください。

 

わかりにくいと感じたらぜひ教えてください。

終わりまで、ありがとうございました。

 

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