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2018-03-10

片麻痺など脳血管障害に対する東洋医学の見かたと、暑さ寒さの体への影響。 

片麻痺など脳血管障害に対する東洋医学の見かたと、暑さ寒さの体への影響。 

(脳出血や脳梗塞やくも膜下出血など…いわゆる脳卒中や中風に対して)

 

 

春の日差しと温かさを感じるようになりましたが、三寒四温まだまだ朝晩は冷え込むようです。

 

日によって暑くなったり冷え込んだり、朝晩と昼の温度差に体はついていけず、自分の感じる以上に体は影響を受けています。

急に冷えると体の動きが悪くなり、関節や筋肉の痛みなどの問題が生じやすくなると考えます。

 

冷えてくると急に体の動きが悪くなる。

健康な方の膝や腰も痛む。

転倒したことがある。

 

冷えると体がこわばり動かしにくくなります。

それは、病気の人ほどはっきりと影響します。

さらに、動かしにくい事の負担が関節に向かい、腰痛や膝痛なども悪化しやすくなります。

 

今日は片麻痺のお話し。

片麻痺とは、脳の血管に問題が起き脳への酸素・栄養が不足し発生することが多く、体の片側の手足が不自由になる症状です。

脳が関係するため、全身の様々な問題を引き起こす面もあります。

 

脳の血管の問題とは、

血管が破れて出血する        …脳出血

血管が詰まって流れなくなってしまう …脳梗塞

 

と、大きく二つにも分けられるようです。

「くも膜下出血」とは、脳の外側(頭蓋骨との間)のくも膜という部分からの出血することです。

 

問題は脳のどこに問題が起きたかで、その後の症状が違ってきます。

片麻痺とは左右の脳のどちらかに問題が起きて、片方の手足(の運動するための筋肉)に脳から連絡が届かなくなり、動かせ無い・力が入らない・勝手に力み緊張しこわばる…等の病状が起きます。

 

また、脳は様々な体の働きに影響します。記憶や認識(数字や時間などがわかりにくくなってなる)などの精神活動、また内臓の問題など色々なところに影響します。

 

だから、一人一人に違いがでやすいのです。そうなると、治療やリハビリもそれぞれの違いに合わせる方がよいと考えます。

 

東洋医学には「中風(ちゅうふう)」として細かく分類されています。

昔から「中風(チュウフウ)」や「卒中(脳卒中)」と言われてきました。

東洋医学では、一人一人の異なる状態に合わせてはり・きゅうをしてきました。

そのために、病気が発生した状況から、今までの病状などから病の重さを診ます。そして、全身の状態を確認しながら、脈や舌など体が今訴えている情報と組み合わせることで、今のあなたに必要なはり・きゅうを決めてゆきます。

 

片麻痺だからこのツボ…ということではありません。

確かに、2千年以上も前からこの病気の治療経験を積み重ねた記録があるため、基本となる治療の方向性やよく使われるツボはあります。しかし、最も効果的に、かつ副作用なくするためには、あなたの今の体にあったツボにはり・きゅうをする必要があるのです。

 

 

温めたらいいの?

 

という質問をよく受けます。

温めたほうがいい…と答えることが多いですが、やはり病状によっては温めないほうがいいこともあるのです。

 

全身を温めることと、ツボにお灸をすることは目的が違います。

全身を温めると冷えていた時より動かしやすくなることが多いでしょう。でも、冷えるとまた元に戻ってしまうのなら、東洋医学がお役に立てるかもしれません。

ツボにお灸する理由は、病を良くするためにです。それは、あなたの病の全体像を診ることで可能になると考えます。それによってあなたの体がすぐに冷えてしまう原因とその対処法を考えるのです。そこから、冷えやすい体を冷えにくくし動かしやすくするために、体が求めるツボにはり・きゅうをしています。

 

 

こわばり痛む関節をゆるめて楽にしたい。

リハビリを進めて動けるように歩けるようになりたい。

自分で生活し、外出したい。

 

東洋医学の知恵を活かすことで、季節ごとの体への影響まで考慮にいれながら、あなたの今の状況を改善してよりより生活を取り戻せるようにはり・きゅうをさせてもらいます。

 

 

 

よくおられるのですが、寒さは我慢できます…

昼間は温かいとつい少々の寒さは大丈夫と思ってしまうこともあります。

でも、温めると気持ちいいという方。

我慢は気を張って一時的にできますが、結果として体力を消耗させます。たとえ冷えて痛みや病気が悪化しなくても、体は冷えることで負担を受けているのです。

ですから、何かお困りの症状があるなら、寒さを我慢しないほうが良い場合が多いのです。

なにより、我慢しているつもりもなく元々こんなものと、体が冷え切っている方もおられます。そんな方でも温めて気持ちがいいなら、冷やしている自覚は無くても体が寒さで負担を受けているかもしれません。

 

東洋医学はバランスを大事にします。

いくら冷えていても…

ただ温めればいいとは考えません。

あくまでも、寒い時は体の負担を受けやすいから、温めて方がよい場合が多いのです。

体や病気によって例外もあるのです。むしろ、現代は暖房が効き、カイロや保温効果の高い服、温かく辛い食べ物などで、体が温まり過ぎていることもありますから、過度の暖房にも注意したほうが体には良い時もあるようです。

刻々と変化する気候に対応することが、ひと手間かかりますがこまめに服を脱いだり着たりして合わせる事があなたの体を守ることにつながります。

 

あなたが感じている以上に体は熱さ寒さを受け止めて耐えているかもしれません。

 

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